Masami Takashima
Polyphonic

TWCM-6837 CD/Digital

Release info

Masami Takashimaによる通算6枚目のアルバム「Polyphonic」をリリース。過去作ではほとんどが自身のプログラミングとシンセ、ボーカルを中心に制作されたダウンテンポ/チルウェイブに接近したサウンドとじわり込み上げる楽曲が連なる作品となっていたが、オルタナティブR&B的なデジタルシングル、ピアノアンビエント作などのリリースをはさんで制作された今作では多くの楽曲でゲストミュージシャンを迎え、ジャンルを越境したフィジカルなグルーブとピアノ、電子音響、そして声の重なりが織りなすアルバムが完成した。
近作の人力チルウェイブな世界観をよりプログレッシブに、アップデートしたような冒頭を飾るアンセムトラック「Kotoba」、スリルジョッキー以降のオルタナティブの温度感も垣間見える「Anywhere」、ニュージャズやネオソウルからの影響を感じさせる「屋根の上」、「街の間」、象徴的なピアノとシンセやリバーブワークから同時代のFKA twigsやレジェンド冨田勲へのリスペクトを想起させる「惑星」、シンセとビートのレイヤー感が中期ポーティスヘッド、マイスパレードなどにも通じる「現象」など、アルバムタイトル通り多彩で一つのジャンルにカテゴライズするのは難しいものの、アルバム全体には一貫した質感・聴感をもった楽曲が揃い、これまでの自身のオリジナリティを進化、確立したとも言えるキャリア最高純度の作品となっている。
参加ミュージシャンはmineo kawasaki(cowbells)、波多野裕文(People In The Box)、Hisayo(tokyo pinsalocks/a flood of circle)、Ichito Mori(MORI LIGHT MUSIC/Test Pattern)。カバーアートワークのコラージュは4ho(ANYO)、レコーディング・ミックスは岩谷啓士郎が担当。CDにはボーナストラックを1曲収録。

Polyphonic

1. Kotoba
2. Anywhere
3. Port
4. 屋根の上
5. 惑星
6. 現象
7. 街の間
8. Summer Song
9. 読書感想文

TWCM-6837
TWIN SHIPS RECORDS
CD ¥2,600(税込)/ Digital
※CDのみボーナストラック1曲追加収録

Credit

All Songs Written & Produced by Masami Takashima

Guest Players :
mineo kawasaki(cowbells)
波多野裕文(People In The Box)
Hisayo(tokyo pinsalocks/a flood of circle)
Ichito Mori(MORI LIGHT MUSIC/Test Pattern)

Recorded, Mixed & Mastered by Keishiro Iwatani
Mixed by Masami Takashima on “よあけのポップス”
Cover Artwork by 4ho(ANYO)

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recordstwin-ships.com



レビュー掲載情報
◎ TURN
BEST TRACKS OF THE MONTH にて「Kotoba」がピックアップされています
http://turntokyo.com/features/best-14-tracks-of-the-month-sep-2023/

◎ BEAVOICE 九州でイベント、ライブの企画を行うBEAが発行するBEAVOICEweb 版にレビューが掲載されています
https://beavoiceweb.com/column/20957/

notes
◎アルバムの手記を掲載しています (Masami Takashima web)
https://blog.twin-ships.com/2023/12/notes.html

Interview

Masami Takashimaのソロとして6枚目となるアルバム『Polyphonic』がリリースされた。2022年作の『Stairs』は全編がインストゥルメンタルのエレクトロニック/アンビエントで構成されており、「歌」のアルバムとしては2016年の『FAKE NIGHT』以来となる。

『Polyphonic』のリリースにあたって、当初筆者は、サイトに載せるためのレビューのような短い文章をMasami Takashimaから依頼されたが、逆にこちらから、インタビューという形での掲載を提案した。国内外で飛び交う、信じがたいニュースの数々──誰もが、社会と時勢の激しい濁流の中で生きていることを自覚せざるを得ないこの時代・この数年を経て、アーティストとして、あるいは個人として、あらためて「音」と「リズム」そして「ことば」が一体となった「歌」という表現に向き合ったMasami Takashimaのその姿勢、その情熱について、今一度しっかりと聞いてみたくなったのだ。

近年のライブについて、自主企画について、アルバムの制作と苦悩、関わったミュージシャンや多くの人々と店、香川という街……語る余地はまだまだ残されている〈多層的〉なアルバムだが、2023年・現時点での「ミュージシャン:Masami Takashima」の一面は捉えられたのではないだろうか。是非、アルバムとともに見ていただければ嬉しい。

(取材・構成:小鉄 昇一郎 ミュージシャン/ライター )

[ 1 ] アルバム制作に至るまで~新たな自主企画『MIX BUS』について
[ 2 ] アルバム『Poliphonic』制作~参加ミュージシャンについて
[ 3 ] 制作の裏側~アルバムについて更に深掘り

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